日本

5 Sep 2019

OKIとOKIデータ、製造現場の最適化実問題に量子コンピューターを適用

2019年9月5日

作業員の動線を平均28%短縮する装置配置を算出

沖電気工業株式会社(以下「OKI」)およびOKIグループのプリンター事業会社である株式会社沖データ(社長:波多野 徹、本社:東京都港区、以下「OKIデータ」)は、このたびOKIデータのLED統括工場において、D-Wave社の提供する量子コンピューター(量子アニーラ)を活用して製造ラインにおける半導体製造装置の最適配置を算出しました。その結果、作業員の移動距離を平均28%短縮する結果を得ることに成功しました。

装置の台数および種類が多くなると、その組み合わせのパターン数は爆発的に増加し、今回検討の対象としたケースでも、10の100乗を優に超えます。また、装置の設置場所や重複する装置の選択方法など、複雑な制約条件も考慮しなくてはならず、スーパーコンピューターのような高性能な従来型コンピューターを用いても、そのすべてを計算して最適な装置配置を算出することは現実的には不可能でした。OKIとOKIデータは、D-Wave社の提供する量子アニーラを用いて、この最適配置に取り組み、従来の装置配置と比較して、平均28%の動線短縮を実現する結果を得ることができました。

動線最適化の説明図

詳細については、  https://www.oki.com/jp/press/2019/09/z19038.html