6 Nov 2024
D-Wave、4,400キュービット以上のAdvantage2™プロセッサのキャリブレーションで重要なマイルストーンを達成
パロアルト、カリフォルニア州 – 2024年11月6日 – 量子コンピューティングシステム、ソフトウェア、およびサービスのリーダーであり、世界初の商用量子コンピューターのサプライヤーであるD-Wave Quantum Inc.(NYSE: QBTS)(以下、「D-Wave」または「当社」)は本日、4,400キュービット以上のAdvantage2™プロセッサのキャリブレーションおよびベンチマークが完了したことを発表しました。このマイルストーンは、D-Waveが開発を進めている第六世代のアニーリング量子コンピューティングシステムにおける重要な進歩を示しています。最新のAdvantage2™プロセッサは、最適化、AI、材料科学などの分野で顧客の複雑な計算問題を解決する現行のAdvantage™システムよりも大幅な性能向上を示しています。
最近の性能ベンチマークによると、4,400キュービット以上のAdvantage2™プロセッサは、現行のAdvantage™システムよりも計算能力が高く、材料科学で一般的な3D格子問題を含む様々な問題を25,000倍速く解決します。また、このプロセッサは、高精度を要求する問題においても5倍良い解を提供します。さらに、充足可能性問題の99%のテストで現行のAdvantage™システムを上回り、幅広い量子アプリケーションにおけるその能力を強調しています。
現行のAdvantage™システムと比較して、4,400キュービット以上のAdvantage2™プロセッサは以下の点で顕著な改善を達成しています:
- キュービットのコヒーレンス時間:解決までの時間が速くなるように倍増しました。
- エネルギースケール:より高品質な解を提供するために40%増加しました。
- キュービットの接続性:より大きな問題への対応を可能にするために、15から20ウェイ接続に増加しました。
「アニーリング量子コンピューティングシステムの次世代における接続性とコヒーレンスを強化することに開発努力を集中するという戦略的決定は成功した」とD-Waveの最高開発責任者であるトレバー・ランティング氏は述べています。「最近キャリブレーションされたプロセッサのパフォーマンスに大変満足しており、この技術が顧客に素晴らしい結果を提供し、より大きく複雑な問題を解決すると信じています。」